今年もこの時がやってまいりました。
1年間に観た映画を順位付けするという、映画ファンにとっては楽しいながらも悩ましいランキングを作る時が…!
さぁ前置きはさておいて、本題のランキングです。1位から順に参りましょう。
1. 『マッド・マックス/怒りのデス・ロード』 "Mad Max: Fury Road"
監督:ジョージ・ミラー
出演:トム・ハーディ、シャーリズ・セロン、ニコラス・ホルト
撮影:ジョン・シール
音楽:ジャンキーXL
120分
おそらくこれを今年の1位に挙げる人はかなり多くいると思いますが、それも納得。どんな映画ファンも歓喜の叫びをあげ、普段映画を観ないような人は開いた口が塞がらなくなるほど全人類から愛されること必須の映画でした。
とりわけジョン・シールのセンター・フレームの撮影は素晴らしく、1年のベストを決めるこのランキングの王座に就くのにふさわしい作品はこれしかありません。
What a Lovely Day!
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2. 『インサイド・ヘッド』 "Inside Out"
監督:ピート・ドクター、ロナルド・デル・カルメン
出演:エイミー・ポーラー、フィリス・スミス、ビル・ヘダー
音楽:マイケル・ジアッチーノ
94分
まさかアニメーションを年間ベスト3に入れる日が来ようとは…!
それほど圧巻の出来でした。深いテーマ性や、アニメーションのクオリティ、そして何より作り込まれたストーリーに鑑賞中3回は涙を流し、この10年でもっとも成功したアニメーションであったと云えるでしょう。お見事!
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3. 『ブリッジ・オブ・スパイ』 "Bridge of Spies"
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:トム・ハンクス、マーク・ライランス、エイミー・ライアン
撮影:ヤヌス・カミンスキー
音楽:トーマス・ニューマン
141分
さすがスピルバーグ大先生。画面の作り込みや丁寧な演出が冴えに冴え、見事彼のバイオグラフィーに新たな大傑作としてその名を刻んだと云えるでしょう。
結局本国アメリカでは興行的には失敗してしまいましたが、まぁそれは客層のかぶる『オデッセイ』 に持って行かれてしまったからであって、作品の質的には圧倒的にこちらの方が上でした。日本公開はこれからということで、このブログを読んでいるような映画通のあなたはぜひその目で確かめてください!
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4. 『イット・フォローズ』 "It Follows"
監督:デイヴィッド・ロバート・ミッチェル
出演:マイカ・モンロー、リリー・セーペ、キア・キルグリスト
撮影:マイク・ジオウラキス
音楽:リッチ・ヴリーランド(as ディザスターピース)
100分
この作品ははっきり言って好き嫌いが分かれると思います。僕的にはかなり当たりでした。怖いというのはもちろんですが、作品の雰囲気が見事に80'sとして成り立っていたのでそこにすごく惹かれてしまいました。これも日本公開はこれからということでぜひ!鳥肌もんの不気味さです。
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5. 『ストレイト・アウタ・コンプトン』 "Straight Outta Compton"
監督:F・ゲイリー・グレイ
出演:オシーア・ジャクソン・ジュニア、コリー・ホーキンス、ジェイソン・ミッチェル
撮影:マシュー・リバティーク
音楽:ジョセフ・トラパニーズ
157分
すごくよく出来たバイオグラフィー映画です。『ワイルド・スピード』シリーズの次回作の監督に抜擢されたF・ゲイリー・グレイの的確な演出や、素晴らしい俳優陣の演技など今年公開の作品のなかでも抜群に良くできていました。この手の映画にありがちなドラマチックな展開に頼りすぎ、ということもなくその点も高評価です。ちょっと後半間延びするのが減点ポイントですが、それがなければコトイチのポテンシャルをもっています。これを見逃す手はない!
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6. 『パディントン』 "Paddington"
監督:ポール・キング
出演:ヒュー・ボネヴェイル、サリー・ホーキンス、ベン・ウィショー
撮影:エリック・ウィルソン
音楽:ニック・ラウタ
95分
可愛い熊の映画がベスト10入りだって!?
これに一番驚いたのは僕自身です。笑
何よりCGが本当にすごくよく出来ている。最初にCGの熊が現れた時にめちゃくちゃ驚いたのを今でも覚えています。ただこれは去年の『猿の惑星〜』のようなフォトリアルなCGではなく、アニメーションっぽくもありながら実写とのなじみ方が素晴らしく、そこに驚きました。ちなみに彼のブリティッシュ・アクセントがとてつもなく愛らしいので是が非でも字幕版でご覧ください!しかしこれ、1月公開でそれからずっとランクインしてたとは…笑
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7. 『ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション』 "Mission: Impossible Rogue Nation"
監督:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン
撮影:ロバート・エルスウィット
音楽:ジョー・クレイマー
131分
今年一番目が喜んだ作品。細部に至るまでの作り込みが素晴らしく、さらにアクションの質も恐ろしく高い。監督のクリストファー・マッカリーはこのシリーズの新作に続投するようで、今から楽しみです笑
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8. 『クリード』 "Creed"
監督:ライアン・クーグラー
出演:マイケル・B・ジョーダン、シルベスター・スタローン、テッサ・トンプソンン
撮影:マリス・アルベルチ
音楽:ルートヴィッヒ・ヨーランソン
132分
これまでの『ロッキー』シリーズをおそらく超えているんじゃないかと思うほど素晴らしい出来です。(見たのが昔なのでちょっとまた見直さないと断言できませんが笑)
主演のマイケル・B・ジョーダンが本当に素晴らしいパフォーマンスで、今年の『ファンタスティック・フォー』の汚名返上です笑
スタローンも最近ではセルフパロディの『エクスペンダブルズ』でちょっと落ちぶれてましたが、今作でまだまだ演技が出来ることを証明!
監督のライアン・クーグラーも長編2作目でこの出来なので今後にかなり期待大です。
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9. 『マクファーランド, USA』 "McFarland, USA"
監督:ニキ・カーロ
出演:ケビン・コスナー、マリア・ベロ、カルロス・プラッツ
撮影:テリー・ステイシー、アダム・アーカポウ
音楽:アントニオ・ピント
128分
日本公開が決まってないってマジ!?
こんなに素晴らしい作品がビデオスルーにでもなった日には日本の映画界が救いようのないほど腐っていることの証明になるでしょう。
スポ根ものに見えながら胸アツのヒューマンドラマや南米系コミュニティへの考察、そして若者たちの苦悩などとてつもなく深く濃厚なテーマを2時間ちょいにぎっしり詰めこんでいます。それを爽やかに見せているのがすごい!
ディズニーのこの手の映画は通常観たらそれまでなのですが、この作品は見終わった後もしばらく頭から離れませんでした。カリフォルニアの太陽光をふんだんに使った美しい撮影も必見です。
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10. 『オデッセイ』 "The Martian"
監督:リドリー・スコット
出演:マット・デイモン、ジェシカ・チャステイン、クリステン・ウィッグ
撮影:ダリウス・ウォルスキー
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
141分
ちょっと長すぎるのと構成に難ありだけど、やはりマット・デイモンの演技が素晴らしい。この人のおかげでこの作品の質が何倍にもよくなったのは一目瞭然。全編に流れるディスコソングも必聴です。笑
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さて来年はDCの"Batman v Superman: Dawn of Justice"と"Suicide Squad"がマーベルの"Captain America: Civil War"と"X-Men: Apocalypse"に勝負を挑むアメコミイヤーとなりますが、それ以外にも人気ゲームの映画化の"Warcraft"や"Assassin's Creed"に期待です。そして来年最大の話題作といえば、マット・デイモンとポール・グリーングラス監督の再タッグとなるタイトル未定の"Bourne Ⅴ"です!!2016年も良い年になりそうですね!
みなさま、よいお年を!
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