2016/12/31

2016年ベスト10+殿堂入り!!


今年はものの見事にハリウッドブロックバスターが壊滅的につまらなかった!
こんなに悲惨だった年は僕の記憶にもあまりないほど…。

しかし、その分低予算映画が健闘を見せてくれました。

そして年の終わりにまさかの人生を変える映画体験が待っていようとは誰が想像したでしょうか。では参りましょう。2016年の映画総まとめ。




殿堂入り! 『ラ・ラ・ランド』 "La La Land"

監督:デイミアン・チャゼル
出演:ライアン・ゴスリング、エマ・ストーン、ジョン・レジェンド
撮影:リヌス・サンドグレン
音楽:ジャスティン・ハーウィッツ
128分

1年のランキングには収まらないほどの大傑作。生涯のベスト入り。今年はかなりの量の傑作名作群に出会ったが、この作品のエモーショナルな破壊力とごまかしのない技術力はケタ違いだった。
いやー自分でも信じられんくらい泣いた…笑

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1.『最後の追跡』 "Hell or High Water"

監督:デイヴィッド・マッケンジー
出演:クリス・パイン、ベン・フォスター、ジェフ・ブリッジス
撮影:ジャイルズ・ナットジェンズ
音楽:ニック・ケイヴ、ウォーレン・エリス
102分

素晴らしいウエスタンクライムドラマです。銀行強盗ものということに加え、兄弟の熱い友情や、引退間近の保安官の大追跡劇など、僕の大好物が揃いに揃ったまるで自分のために作られたような作品笑
こんなに丁寧に演出され、キャラクターたちがそれぞれ輝いている作品は年に1本あるかないか。そして今年はこの作品でした。お見事!

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2.『お嬢さん』 "The Handmaiden"

監督:パク・チャヌク
出演:キム・テリ、キム・ミニ、ハ・ジョンウ
撮影:チョン・ジョンフン
音楽:チョ・ヨンオク
144分

パク・チャヌクの圧倒的変態趣味が大爆発した大傑作韓国映画。
これまで凡作続きだった韓国映画界に喝を入れた快作!本当にこういう映画を待ち望んでました!ありがとう、パク・チャヌク!

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3.『ハント・フォー・ジ・ウィルダーピープル(原題)』 "Hunt for the Wilderpeople"

監督:タイカ・ワイティティ
出演:サム・ニール、ジュリアン・デニソン、リマ・テ・ウィアタ
撮影:ラクラン・ミルネ
音楽:ルーカス・ペイウェル・ブダ、サミュエル・スコット、コンラッド・ウェッデ
101分

おそらく今年一番驚きがあったのはこの作品。こんなにもユニークかつ面白おかしいバディムービーは観たことありません。タイカ・ワイティティ作品はこれから何があろうとチェックします!

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4.『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』 "Eye in the Sky"

監督:ギャヴィン・フッド
出演:ヘレン・ミレン、アーロン・ポール、アラン・リックマン
撮影:ハリス・ザンバーラウコス
音楽:ポール・ヘプカー、マーク・キリアン
102分

構成と展開の面白さでグイグイ引き込まれたサスペンスの傑作。
しっかりとテーマ性を持ちながらもエンターテインメント性も両立したギャビン・フッドのその類まれな演出手腕には本当にあっぱれです。
今年イチのハラハラドキドキ映画でした。

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5.『メッセージ』 "Arrival"

監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカー
撮影:ブラッドフォード・ヤング
音楽:ヨハン・ヨハンセン
116分

かなり評価が分かれてる本作。というのもSF映画の触れ込みですが、個人的にはエイミー・アダムス演じるキャラクターのジャーニーであることが分かれば、この作品が真に意味するものが見えてくるはずなのですが、宣伝がねぇ…。
というわけでエイリアンがどうのこうのは忘れてエイミー・アダムスの繊細な演技を堪能してください。第3幕のどんでん返しは必見。

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6.『インビテーション』 "The Invitation"

監督:カリン・クサマ
出演:ゴードン・マーシャル・グリーン、タミー・ブランチャード、マイケル・ユイスマン
撮影:ボビー・ショア
音楽:セオドア・シャピーロ
100分

この作品、恐ろしいです。
テンションの張り方とアンティシペーションのビルドアップにもうゾクゾクしまくり。そして後半の展開も…いやぁ参りました。

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7.『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』 "Captain America: Civil War"

監督:アンソニー&ジョー・ルッソ
出演:クリス・エヴァンス、ロバート・ダウニー・ジュニア、アンソニー・マッキー
撮影:トレント・オパロック
音楽:ヘンリー・ジャックマン
146分

今年の実写ブロックバスターで唯一の成功作でありながら、マーベル映画の中でも飛び抜けてよくできた作品。アクションの巧さとめちゃくちゃな数のキャラクターたちを的確にさばいた素晴らしいバランス感覚を持つジョー&アンソニー・ルッソ。この人たちは本物のブロックバスター映画監督です。

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8.『ズートピア』 "Zootopia"

監督:バイロン・ハワード、リッチ・ムーア、ジャレッド・ブッシュ
出演:ジニファー・グッドウィン、ジェイソン・ベイトマン、イドリス・エルバ
音楽:マイケル・ジアッチーノ
108分

アニメーションのマスターピース。去年の『インサイド・ヘッド』にも驚かされたが、今年の『ズートピア』にはまた別の驚きがあった。ルックデヴの素晴らしさからストーリーのテーマ性など、ディズニーだからこそ成し得た傑作でした。

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9.『ノクターナル・アニマルズ(原題)』 "Nocturnal Animals"

監督:トム・フォード
出演:エイミー・アダムス、ジェイク・ギレンホール、マイケル・シャノン
撮影:シーマス・マッガーヴェイ
音楽:アベル・コジェニオウスキ
116分

見た目がまず良い。しかしそれだけでなくストーリーも想像以上にサスペンスフルかつトリッキーで、ぐいぐい引き込まれました。
メインキャストのエイミー・アダムス、ジェイク・ギレンホール、マイケル・シャノン、アーロン・テイラー=ジョンソン、みんな素晴らしかった。とりわけ、アーロン・テイラー=ジョンソンはもうコトイチに気味悪い不快なキャラをフルちんも物怖じせず演じており、ただただ圧倒されました。いやぁ怖かったなぁ、この人…笑

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10.『クイーン・オブ・カトゥエ(原題)』 "Queen of Katwe"

監督:ミラ・ナイール
出演:デイビッド・オィエロウォ、ルピタ・ニョンゴ、マディナ、ナルワンガ
撮影:ショーン・ボビット
音楽:アレックス・ヘッフェス
124分

去年の『マクファーランドUS(原題)』に引き続き、またディズニーの実写作品がランク入り。こういう良作をコンスタントに生み出し続けるディズニーの実写部門さすがです。
この作品、もう僕はデイビッド・オイェロウォの存在感にただただ圧倒されました。ルピタ・ニョンゴも素晴らしく、アフリカンアクターの力強さを堪能できる一作です。

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まとめ

2017年も相変わらずアメコミ作品ばかりですが、その中でもタイカ・ワイティティの『ソー/ラグナロク』とトレーラーが素晴らしい『ワンダーウーマン』、そして何より『猿の惑星』の3作目に最も期待大!

ではみなさまよいお年を!

2016年総鑑賞数    76本

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