2017/12/31

2017年ベスト8!!


2017年は私生活での変化が多く個々のレビューはできませんでした。。。が、申し訳程度に一年のランキングを作りました。

毎年ベスト10を挙げるんですが、正直今年は10本も良いと思える映画はなかったのでベスト8で。

というわけで参りましょう、2017年の映画総決算。





1. "War for the Planet of the Apes" 『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』

監督:マット・リーヴス
出演:アンディ・サーキス、ウディ・ハレルソン、スティーブ・ザーン
撮影:マイケル・セレシン
音楽:マイケル・ジアッキノ
140分

今年一番エモーショナルに突き動かされた作品。力強いストーリーに加えて新旧両方のキャラクターのデベロプメントが抜群に巧い(バッド・エイプは2017年1番のおきにキャラ。)。さらに素晴らしいVFXときたら2017年の第1位に挙げるしかない。マイケル・ジアッキノのスコアも心を打ちます。お見事。


2. "Dunkirk" 『ダンケルク』

監督:クリストファー・ノーラン
出演:フィオン・ホワイトヘッド、トム・グリーン=カーニー、ジャック・ロウデン
撮影:ホイテ・ヴァン・ホイテマ
音楽:ハンス・ジマー
106分

賛否両論かもしれないが、僕は本物にこだわり抜き別次元の迫力を生み出したクリス・ノーランのこの戦争映画を支持せざるをえない。そしていつも通りいいとこをかっさらっていったトム・ハーディ兄貴の勇姿を見れただけで大満足です。ホイテ・ヴァン・ホイテマの1ショット1ショット絵画のように決まりまくった構図も見ていて気持ちがよく、またハンス・ジマーのオリジナリティに溢れたスコアが緊張感を倍増させます。これは素晴らしい映画体験だった。


3. Only the Brave 『オンリー・ザ・ブレイヴ(原題)』

監督:ジョセフ・コシンスキー
出演:ジョシュ・ブローリン、マイルズ・テラー、ジェフ・ブリッジス
撮影:クラウディオ・ミランダ
音楽:ジョセフ・トラパニーズ
134分

あまり注目されなかったけどすごく胸アツな人間ドラマ。観終わったあともキャラクターたちのことを考えてしまう類の作品。キャスト陣も素晴らしく、再見すること間違いなし。
ラストアクトがちょっとドラマチックになりすぎたのが唯一の欠点で、それがなければ2017年1位になるポテンシャルもあった隠れた傑作。


4. Coco 『リメンバー・ミー』

監督:リー・アンクリッチ、エイドリアン・モリーナ
出演:アンソニー・ゴンザレス、ベンジャミン・ブラット、ガエル・ガルシア・ベルナル
撮影:マット・アスベリー、ダニエル・フェインバーグ
音楽:マイケル・ジアッキノ
105分

相変わらずのピクサークオリティ。死後の世界観やラティーノたちのメンタリティ、そしてそれをベースに練られに練られたエモーショナルなストーリーなど相変わらず細部にわたり手が行き届いており、やはりこのスタジオはオリジナルに強いことを実感。


5. Gifted 『gifted/ギフテッド』

監督:マーク・ウェブ
出演:クリス・エヴァンス、マッケナ・グレイス、リンゼイ・ダンカン
撮影:スチュアート・ドライバーグ
音楽:ロブ・シモンセン
101分

マーク・ウェブ、やはりこの人インディ系の作品で本当の実力を発揮する。クリス・エヴァンスとマッケナ・グレイスの親子が本物の親子にしか見えないほど素晴らしいケミストリーを生み出しており、こんなチージーでこれまでに何度も描かれてきたストーリーをもう一歩信ぴょう性のある、かつ力強いものにしているのがすごい。ジェイソン・ライトマン作品で活躍してきたDPスチュアート・ドライバーグの切り取る美しいアメリカ郊外の風景も見ていて非常に心地がいい。


6. Phantom Thread 『ファントム・スレッド(原題)』

監督:ポール・トーマス・アンダーソン
出演:ダニエル・デイ=ルイス、レスリー・マンヴィル、ヴィッキー・クリープス
撮影:ポール・トーマス・アンダーソン
音楽:ジョニー・グリーンウッド
130分

画面に映っているだけでメシ3杯いける生きるレジェンド俳優、ダニエル・デイ=ルイスが魅せに魅せるなんともゴージャスな映画。そしてPTAの相変わらずの倒錯ぶりと、70mmフィルムで切り取られた美しい建築、ドレスのテクスチャ、そしてライティング。なんとも贅沢な映画体験であった。

7. Thor: Ragnarok 『マイティ・ソー バトルロイヤル』

監督:タイカ・ワイティティ
出演:クリス・ヘムズワース、トム・ヒドルストン、ケイト・ブランシェット
撮影:ハビエル・アギーレサロベ
音楽:マーク・マザースボウ
131分

マーベル映画史上最も冒険心に満ち溢れ、そしてそれを見事に成立させたマーベルとタイカ・ワイティティに拍手。上映中、終始笑いっぱなしだった。どんどんこのまま突き進んで欲しい。


8. Wonder Woman 『ワンダーウーマン』

監督:パティ・ジェンキンス
出演:ガル・ガドット、クリス・パイン、ロビン・ライト
撮影:マシュー・ジェンセン
音楽:ルパート・グレグソン=ウィリアムズ
141分

DCやっとか!ノーランのダークナイトシリーズ以降ハズレ続きだったDCからようやく満足のいく作品が見られてめちゃ嬉しい。そしてまぁガル・ガドット姐さんの画面映えのなんとも良いこと。ワンダーウーマンが僕のDCお気に入りヒーローになったことは言うまでもない。



2018年はもっと良い映画をいっぱい観るぞ!!

みなさま良いお年を。


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