監督:ロン・クレメンツ、ジョン・マスカー
共同監督:ドン・ホール、クリス・ウィリアムズ
出演:アウリイ・クラヴァーリョ、ドウェイン・ジョンソン、レイチェル・ハウス
音楽:オペタイア・フォアイ、マーク・マンシーナ、リン=マヌエル・ミランダ
103分
完璧ではないけどまぁ普通に楽しめるディズニー映画かな!
とある孤島で外の世界が危険であると言われ続け育ったモアナは、常に外の世界に出ることを夢見ていた。そんなある日、島に異変が起こりモアナはその原因ともなった半神のマウイを探す旅に出るが…。
というわけで相変わらずの上質なディズニー作品でした。
子供を連れて行くにはもってこいの、歌ありアドベンチャーあり笑いありのザ・エンターテインメントアニメーションです。
それでいながら僕のような映画フリークでも楽しめるほどしっかり作り込まれており、そのクオリティの高さには毎度驚かされます。
というわけでこの作品、僕は十分に楽しませてもらいました。
キャラクターたちはみんな活き活きしてるし、最後にはしっかりメッセージ性ももたせてハッピーに終わる、こんなことを何十年も続けてきて未だにその輝きを失わないディズニーというブランドは本当にすごいなぁと。
さて僕がこの作品でいちばん気に入ったのがやはりエフェクトとルックデヴのあまりの精巧さ。
とりわけ去年公開されたピクサーの『アーロと少年』の水や今年初めに公開された『ズートピア』の毛の表現には驚きましたが、今作では画面に映るものすべての描写がもはや実写笑
しかも水に関しては全編映らないショットはほぼ皆無と言っていいほどフィチャーされていながら、まったく嘘っぽく見えることはありませんでした。それもこの水があまりにリアルだから。
僕はこの手のエフェクトはまったく詳しくないですが、そんな僕でも知ってるぐらい水をCGで作るのは大変。そしてシミュレーションやレンダリングにとてつもなく時間がかかる。それをほぼ全編通して使っちゃうなんてさすが世界最大のアニメーション会社だなと…。
また肌の質感も着実に不気味の谷を越えつつあるほどフォトリアリスティック。
ただ見た目がすごいカートゥーニーなのに肌が人間のそれだからちょっと気持ち悪く感じたのは事実…笑
それぐらいちょっと浅黒なパシフィックアイランダーの肌質とSSSへの気の払い方は尋常じゃなかったです。
まぁ天下のディズニーなのでアニメーションの質がどうのこうのとかはいいでしょう笑
文句なしに素晴らしかったです。
さてみんな気になるテーマソングですが、はい、ありました、キラートラックが笑
次なる"Let It Go"にもなり得るキャッチーソングです。先取りしたい方はこちらからどうぞ!
さて技術的なことはこの辺にしておいて。
ストーリーはかなり王道なディズニープリンセス映画でした。
2人のメインキャラクターがぶつかり合いながら絆を深め合っていくその過程もいつも通り。正直キャラクターの変化がうまく描けてなく、それが残念でしたがまぁそれだけがストーリー上の減点ポイントかな。
とりわけ主人公のモアナはストーリーのキーでもある'Struggle'がほぼないに等しく、かなりもったいなかった。
またマウイもどちらかというと助演に近い感じ。というのも基本的に映画内で描かれるのはモアナの話が中心。モアナとマウイが一緒にいない時はマウイのことには一切触れられません。
こういうところがちょっと、というかかなりもったいない気がしました。
ディズニーは今年初めにアニメーションのマスターピースとも呼べる作品を生み出しましたよね。そう、『ズートピア』。
あれと比べちゃうとやはり色々物足りないなぁという感じはします。
まとめると王道のディズニーアニメーションでした。
笑えて泣けてワクワクして、カップルでも家族でも友達同士でも学校の同級生でも、どんな人といっても間違いなしのユニバーサルに良い作品でした。ぜひとも劇場へ!
それにしても今の子供たちはこんな実写とも見分けがつかないクオリティのCGアニメーションを観て育っているなんて、羨ましいなぁ…笑
トレーラー
IMDb 8.4/10
Rotten Tomatoes 93%
metacritic 81/100
CinemaScore A
日本公開:2017/03/10
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