監督:ケネス・ロナーガン
出演:ケイシー・アフレック、ミシェル・ウィリアムズ、カイル・チャンドラー
撮影:ジョディ・リー・ライプス
音楽:レスリー・バーバー
137分
ケイシー・アフレックすごい!
兄のジョーを亡くしたリーはかつて住んでいた田舎町マンチェスターへ。事務的な手配をしていきながら、ジョーの息子であるパトリックの面倒を見ることになったリーはこの地にかつて残したつらい過去と向き合うことになるが…。
この作品、何がいいって。もうそれはケイシー・アフレック、この人で決まりでしょう。
もともとこの役はマット・デイモンにオファーが来ていたそうなんですが、大人の事情により彼が断り、だったら友人のケイシーを使ってみたらどうかという提案をマットが監督にしたのが始まりとか。やはり頭のいい人はこういうところでも賢い。
もうこの役はケイシー・アフレックが演じるために作られたようなもの。しっかりとハマってました。
兄のベンの活躍の傍でひっそりとしかし着実に演技力をつけていった努力がここでついに花開きました。
このリーというキャラクター、映画序盤はまったく好きになる余地なしです。これって結構痛い出だしだと思うんですが、それでいながら上映時間が過ぎていくたびにこのキャラクターの過去やなぜ彼がこういう行動をとるのかを理解し始めると、このキャラに感情移入し始めている自分がいます。
それぐらいしっかりと丁寧に作り上げられたビルドアップとケイシー・アフレックを始めとする俳優陣のおかげで2時間ちょいの上映時間僕はしっかりと楽しませてもらいました。
ただまぁ全体的にアップダウンがない作りなので、人によっては退屈に思えるでしょう。また画作りに関してもどことなくフラットな作り。背景に関して言えば絶望的に面白みなし笑
けっこう日本映画を観ている感覚に近いですかね、これは。
まとめると、ハリウッド的なメロドラマを期待していくとがっかりするかもしれませんが、素晴らしい俳優陣と丁寧に作られたキャラクターたちのアンサンブルは一見の価値ありです。
間違いなく「いい映画だった」と言って劇場をあとにすることができるでしょう。
トレーラー
IMDb 8.5/10
Rotten Tomatoes 97%
metacritic 96/100
日本公開:2017/05
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