監督:ギャビン・オコナー
出演:ナタリー・ポートマン、ジョエル・エドガートン、ユアン・マクレガー
撮影:マンディ・ウォーカー
音楽:マルチェロ・デ・フランシスキ、リサ・ジェラルド
98分
全然ダメや、これ…。
一児の母であるジェーンはある日、夫が複数の銃弾を受けて帰宅するのを発見。彼の口から街を牛耳るビショップ・ボーイズたちが彼女のことを探していることを聞かされたジェーンは、かつての恋人でもあるダンに助けを請う。
そして彼女は愛する家族を守るため、 銃を手にするが…。
全然面白くありません、この映画。
そもそもこのプロジェクト、ナタリー・ポートマンの念願の企画だったのですが、製作中から監督やキャストの降板が相次ぎ、もはや完成したのが奇跡と言ってもいいぐらいプロダクションがめちゃくちゃだったのは知る人ぞ知る逸話です。
そもそもの発端は『少年は残酷な弓を射る』の監督でもあるリン・ラムジーが撮影直前になってドタキャンしたことに始まりました。その後マイケル・ファスベンダーやジュード・ロウ、そしてブラッドリー・クーパーなどAクラスの俳優陣が続々と降板。
こんなについてないプリプロダクションを経てなんとか撮影にこぎつけたものの、その出来はやはり誰にもいいことはないものでしたね。
というわけでこの作品、まずいとこだらけです。
まずキャラクターが弱すぎる。
主人公であるはずのジェーンがもう救いようがないぐらい弱く、さらにストーリー的にも正直何もしてないです。
そしてストーリーとその語り方もつまらない。
一番興味を引かれる部分でもあるジェーンと元恋人のダンがなぜ離れ離れになったのかが、まったく納得いくものでなく、さらにその見せ方もランダムにフラッシュバックがインサートされ、テキトーに「はい、こういうことがあったんですよ。」という情報をただ観客に見せているだけ、というストーリーテリングのスの字もないようなかなりお粗末演出。
そしてアクションがまったく良くない!
これが一番致命的。 最後の銃撃戦なんかもまぁただぶっ放してるって感じ。
てかなんであれ夜にしたんだろう?暗くてなんだかよく分からないショットが1つや2つではなくかなり多かったんですが…。
さらに個人的に嫌だったのが、静かなところで突然銃が発砲されるところ。そしてその多さ。突然大きな音がするのが生理的に無理な人間なので、こういうことを何度も繰り返しやられるとイライラしてきます。
演出的にも繰り返し同じことされると、嫌だしね。
まぁ正直この映画はかなり不運な作品だったと言えるでしょう。
これでナタリー・ポートマンの映画製作力を疑いたくないですし、大傑作である『ウォーリアー』を生み出したギャビン・オコナー監督の力不足とも言えないですし。
まぁまとめると観なくていい作品です。
僕も劇場では観ずにレンタルで観てこれだったので、わざわざ観に行かなくて良かったなと思いました。
トレーラー
IMDb 5.8/10
Rotten Tomatoes 41%
metacritic 49/100
日本公開:2016/10/22
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