"Trainwreck" 『エイミー、エイミー、エイミー！ こじらせシングルライフの抜け出し方』

監督：ジャド・アパトウ

出演：エイミー・シューマー、ビル・ヘダー、ティルダ・スウィントン

撮影：ジョディ・リー・ライプス

音楽：ジョン・ブライオン

125分

思ってたより良い映画だった！が…。

雑誌の編集社で働くエイミーは結婚して家庭を持つという平凡な人生を軽蔑しており、数々の男と一夜を共にするシングルライフを謳歌していた。そんなある日、取材の対象としてスポーツドクターのコナーと知り合い、お互い強く惹かれていく。
しかしエイミーは本気の恋に落ちたことに戸惑い、一歩を踏み出せずにいた…。

トレーラーからの印象では毒のある大人の女性のためのブラックコメディでしたが、蓋を開けてみてびっくり。かなりピュアな大人になりきれない女性の成長ラブストーリーでした。

素晴らしいのが主演２人！エイミー・シューマーとビル・ヘダー！
この２人、バッチリ化学反応を起こせており、下手すれば下品にもなりかねないこの作品のブラックな部分に説得力を加えながらコミカルさを保つことに成功しています。
事実、僕はこの２人のやり取りをもっと見ていたくなりました。それがたとえケンカであっても２人がラブリーなのでそれさえも愛らしいやり取りに見えるんです。不思議ですね笑

ただまぁこんなことはあまり言いたくないですが、ちょっと気取った感があるのは事実…。
言いたいことはファレリー兄弟と同程度なのに、語り口が『セックス・アンド・ザ・シティ』とかウディ・アレン作品のそれなのです。
それだったら僕はファレリー兄弟の下ネタ全開、頭の悪いギャグ満載の作品を観て楽しみたいです。この作品にはその楽しさがなく、結構ガチな30代未婚女性の愚痴を聞かされてる感じがします笑
まぁ脚本書いてるのがこの作品の主演でマンハッタン出身の30代恋多きコメディアン、エイミー・シューマー本人だから仕方ないっちゃ仕方ないんですが…笑

まぁわざわざ劇場に足を運ぶ必要はありませんが、マンハッタンのOLが恋に悩む映画が好きな人はレンタルで観てみるといいかもしれません。
僕は飛行機でたまたま観て「思ったよりいいじゃん。」と感じた程度ですから。

トレーラー

IMDb　　　　　　　　　　6.4/10
Rotten Tomatoes　　　　　　84%
metacritic　　　　　　　　　　75

日本公開：2017/03/04

追記：
2017/01/24 - 邦題、日本公開日変更しました。