監督:アダム・マッケイ
出演:クリスチャン・ベール、スティーブ・カレル、ライアン・ゴズリング
撮影:バリー・アクロイド
音楽:ニコラス・ブリテル
130分
ムズカシイ!!!!
リーマン・ショックの原因ともなった2008年のアメリカ大金融危機。多くの国民が家を失い、貯金を失い、そして仕事を失った。そんな全世界の景気を大きく悪化させた危機を察知したとある4つの中小投資会社が、利益を上げるため危険な賭けに出る。
かなり難しいです笑
こんな状態でレビューするのも恥ずかしいぐらい、観てる最中何が起こってたのかさっぱり分かりませんでした。
英語の問題もありますが、数多くの専門用語が飛び交いおそらく字幕付きでも理解は不能だったと思います。
swapやCDO、bond、mortgageなどなど。
家に帰ってから意味を調べてもさっぱり意味が分かりませんでした笑
それぐらい金融の仕組みを理解している人でないと、このストーリーを楽しむことは難しいかなと思います。
まぁ普通の大人だったらこれぐらいのことは分かるのかな…。いかんせん自分は金融とか投資にまっっっっっっっっっっっったくと言っていいほど興味がないので、調べる気にもなりませんでした。
ただこの作品の面白いところは、そういう僕のような金融素人の目線からも語っている部分があるということです。というのも、この映画メインキャラクターたちはバリバリの証券とか金融の人たちなんですが、この一大事に一番大きな被害を被ったのがどんな人たちだったか、みなさん覚えていると思います。そう、自分も含めた一般の市井に暮らす人々です。
そんな我々の運命がこんないい加減なシステムと目に見えないお金の流れで破滅させられたというのを、この映画はしっかりと描いています。これはある意味で頭のいい、素晴らしいストーリーテリングの1つの方法だと思います。
そしてこの映画の一番のみどころはやはりキャスト。
クリスチャン・ベールにスティーブ・カレル、ライアン・ゴズリング、そしてブラッド・ピット。
それぞれがいい持ち味を発揮していて、彼らを観ているだけでもかなり楽しいです。
ただ一つ気になった、というか残念だったのが、彼らがお互い絡むシーンが皆無だというところ。
基本的に彼らは別の組織で動いているので、お互いに影響を与えあって生まれる化学反応を楽しむことはできません。
まぁトレーラーから予想はできましたが、まさかここまで絡まないとは…笑
もうひとつ、この映画の面白いところはその構成。
それぞれのグループが別々に動いている感じ(ようするに3つのグループの話を同じ1つの映画にまとめる必要性がまったく感じられなかった)以外は、かなりスピーディーなストーリーテリングと時折入れられるスライドショー、そして大物ゲストによる用語解説(?)などあまり他の映画では見られない作りをしていて、ただ映像を楽しむだけでもお金を払う価値のあるものだったと思います。
技術的には、正直カメラと編集は忙しすぎて僕はかなりネガティブな印象を受けました。
これがもう少し落ち着いていて、さらに話の内容も理解しやすければ、今年のベスト10に入ってもおかしくはなかったでしょう。
まぁところどころ惜しい部分はありましたが、とてもワイルドでエネルギッシュな知的エンターテインメント映画でした(なんか抽象的ですみません…笑)。
金融に詳しい人やキャストのファンはかなり楽しめるはず!
トレーラー
IMDb 8.2/10
Rotten Tomatoes 91%
日本公開:2016/03/04
追記:
2016/01/28-邦題、日本公開日変更しました。
0 件のコメント:
コメントを投稿