監督:ジョン・クローリー
出演:シアーシャ・ローナン、ドーナル・グリーソン、エモリー・コーエン
撮影:イヴ・べランジェ
音楽:マイケル・ブルック
111分
よいです!
シアーシャ・ローナン最高!!!
より良い暮らしを求めアメリカ・ブルックリンに身一つで移住して来たアイルランドの少女エイリスの苦悩と成長を描く…。
何度も書きます!
シアーシャ・ローナンがめっちゃいいです!!
構成がしっかりしているのはもちろんなのですが、シアーシャ・ローナンは彼女が演じるエイリスの繊細な心情を圧巻のパフォーマンスで魅せてくれ、この映画をもう一歩上のレベルまで押し上げるのに貢献しています。
とりわけ中盤の親友から届いた手紙を彼女が読むシーンは、もう…こっちまで泣いたわ笑
これは間違いなく彼女の『つぐない』以来のベスト・パフォーマンスです。スクリーンに映ってる時間を考えるとそれ以上と言った方がいいですね笑
シアーシャ・ローナンは間違いなく今年のオスカー候補になるでしょう。
また60年代の空気感も素晴らしく再現されており、シアーシャ・ローナンファンの僕のような人以外でもそれだけでも楽しめると思います。
とりわけ当時の衣装を再現しながらのヴィヴィッドな色の使い方が素晴らしいです。
エイリスの衣装は基本的に彼女の瞳の色に合わせた青や緑系統のパステルカラーが使われているのですが、時折使われる真っ赤なレッドのコートなどのアクセントもバッチリ決まっていて、本当に見ているだけで楽しめます。
ちなみに僕は普段映画を観ていても、衣装や小道具なんかまでは気が回らないことが多いのですが、この作品ではそれらがすごく効果的な使われ方をしていたと思います。僕でも目についたぐらいですから。
しかし、 この映画のストーリーはイマイチ褒める気にはなりません。
とりわけ第3部とでも言いましょうか。 起承転結で言ったら転のパート以降からちょっと冷めてしまいました。
見てもらえれば分かると思いますが、ヒロインが突如自己中心的になってしまうのです。ここまで描かれてきた彼女が強さと自信をつかんでいくパートがこれで台無し。
さらにもっと許せないのがラスト。これまで保っていたストーリーの均衡をまるで無視した展開。第2部まで僕を含めしっかり観客の心を捉えていたのに、ここはちょっと残念でしたね。
ただ救いなのがこの映画自体ストーリー重視ではなく、ヒロインの成長と心情に主軸を置いているので、まぁそこまで気にならないかとおもいます。僕的にはここがさらに良ければ今年のベストに躍り出てきても不思議ではなかったのでちょっと残念でした。
まぁまとめると、シアーシャ・ローナン好きなら間違いなく満足できます。僕はそういう理由で満足しました笑
ストーリーも厳しめに書きましたが、そこだけがこの作品で僕が唯一共感できなかった部分だったので、気にならない人はならないと思います。批評というよりは個人的な意見ですかね。
というわけでこの作品かなりおすすめですよ!
それにしてもシアーシャ・ローナン可愛かったなぁ…(←しつこい笑)
トレーラー
IMDb 8.1/10
Rotten Tomatoes 99%
日本公開:2016/07/01
追記:
2016/04/29 -邦題、日本公開日変更しました。
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