監督:フランシス・ローレンス
出演:ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン、リアム・ヘムズワース
撮影:ジョー・ウィレムズ
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
137分
最後の最後までつまらなかった…。
カットニス率いる反乱軍はついにパネムへ。果たして彼らはトラップが仕掛けられた市街地を抜け、スノーの宮殿へと無事に到達することができるのか…?
つまらないです。
しかしただつまらないのではなく、くだらない理由があってのつまらなさです。それはこの最終章を2部にしたことです。
とにかく長い!!
アクションが大したことないわりに、なんの面白みもない会話シーンにがっつり時間が割かれ、退屈だのなんのって…。
おまけにキャラクターへの感情移入が全くできない。そもそも魅力的なキャラクターが一人も出てない。
主人公のカットニスにしても強さと弱さ、清純さと汚らわしさ、まぁようするに二面性を併せ持った等身大のヒロインであると形容されてますが…それが何か?
そんなキャラの二面性を描くこと自体は簡単で(とりわけ全部で9時間以上もある大長編で)、それがどうストーリーに絡んでくるかのほうがむしろ重要。
しかし、彼女のその複雑さがまるでストーリーに活かされてない(そして絡んでこない)ので、明らかにキャラクターとストーリーが別次元に存在してるのが分かります。
それがこの映画、そしてシリーズを面白みのないものと決定づけています。
自分的には監督のフランシス・ローレンスが悪いとはまったく思いません。むしろこんなに面白くなりそうなポテンシャルのかけらもない話を原作ファンにも納得できる形で最後までやり切ったな、という感じです。
そもそもこの最終章の2部構成の弊害をもろに受けて苦悩したのはこの人のはず。
だって"Catching Fire"はそれなりに面白かったもの。
ところで前作の復習を全くせずにこれを見てしまったのでうろ覚えなんですが、 なんでカットニスがこれだけ祭り上げられているか、という説明ってありましたっけ?
まずそれが常に頭の中に引っかかってまったく物語に入り込めず、さらにはピータの洗脳もプロセスがすっ飛ばされた上で唐突に出てきたので、もはや意味不明。
あとピータが隊に加わるのも意味不明。
ていうか考えれば考えるほど矛盾だらけだな、このシリーズ。
まぁ究極いうと単純に自分はこの物語に興味を引かれるものがまったくなかったのかなと思います。
それからみんなジェニファー・ローレンスが素晴らしかったとか言いますが、他に良い部分がなかったんでしょうか?そんなことわざわざ取り上げて言う必要はまるでない。
そして彼女の他の作品群と比べてみても、それほど良くもない…。
なんというか、これ以上書くのも時間の無駄な気がするのでここらでやめますが、とりあえずまったく観なくてもいい映画(そしてシリーズ)です。
どこに共感すればいいのか結局最後まで分からず幕を閉じました。
それにしてもなぜこのシリーズこんなに人気なんだろうか…。
トレーラー
IMDb 7.2/10
Rotten Tomatoes 71%
日本公開:2015/11/20
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