監督:レニー・アブラハムソン
出演:ブリー・ラーソン、ジェイコブ・トレンブレイ、ジョアン・アレン
撮影:ダニー・コーエン
音楽:スティーブン・レニックス
118分
…そんなにいいかしら?
5歳の誕生日を迎えたジャックは母親と小さい部屋の中で暮らしていた。彼らはオールドニックという男に監禁されており、ジャックは生まれてから一度も外の世界を知らずに生きてきた。そしてある日、脱出作戦が功を奏し2人は無事ニックの元から解放されるが…。
なんというかあらすじ書いてて思いましたが、ストーリーが単純すぎる割にいまいちポイントが絞れていないので、お話に共感しづらいです。
で、何が言いたかったの?って感じ。
ストーリーはトレーラーで観た通りなんですが、それ以上の何かがあるわけではないのですごく冗長。
とりわけ序盤。監禁部屋での生活になんと1時間(上映時間の半分)もかけている!
一体全体何がこうさせたのか。狭い部屋での親子のやり取りを1時間も見せられたがために、久しぶりに上映中に腕時計を何度も確認しました。一体いつこのつまらないパートが終わるのかと…。
親子の関係を描きたかったのか、悲劇を乗り越えた先の苦悩が描きたかったのか、家族との和解を描きたかったのか…。
どのテーマもつまみ食いで、先ほども書きましたが共感しづらいのです。
この手のドラマはキャラクターの心情をいかにうまく描けるかがキーとなるので、それに失敗した本作はお世辞にも良い映画とは言えないでしょう…。
構成も結局はこの作品のターニングポイントである監禁からの解放がハイライトになってしまっていて、正直言うとそこから尻すぼみになってます。
全体的に心に残る描写もなく、ちょっとこの作品はあまりに過剰評価な気がします。
僕だったら星5つ中3くらいです。
この作品の一番の驚きはこの子供が本当に男の子だったことかな。
結構本気で映画終盤まで女の子だと疑わなかった…。
母親はニックの手から守るために彼と言ってるのだと思ったし、彼と言い続けてるから解放後もPTSDか何かでまだ彼と呼び続けてるのかと思っていた笑
まとめると、とりあえず僕にはハマりませんでした、この映画。
しかし数々の映画賞受賞歴や一般の評価を見る限り傑作だと言われているので、あなた自身の目で確認するのが一番でしょう。
なぜハマらなかったのか…やっぱり子供が出てくる映画が好きじゃないのかも…笑
トレーラー
IMDb 7.8/10
Rotten Tomatoes 95%
日本公開:2016/04/08
追記:
2016/03/24 - 邦題、日本公開日変更しました。
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