2015/10/21

"Goosebumps" 『グースバンプス(原題)』

監督:ロブ・レターマン
出演:ジャック・ブラック、ディラン・ミネット、オデイア・ラッシュ
撮影:ハビエル・アギーレサロベ
音楽:ダニー・エルフマン
103分

監督間違えたね…。

父親を亡くしたため、心機一転を図り母親とともに地方に引っ越してきた高校生のザック。隣家のハンナという女の子と仲良くなったが、彼女の父親は変わり者。
ある日、ハンナの身を案じたザックはハンナの家へと侵入。そこで鍵のかけられたたくさんのグースバンプス(=鳥肌がたつほど怖い)本を見つける。そしてその本に書かれたモンスター達は本が一度開けられると実体をもって現実世界へと現れたのであった…。


本題に入る(本のモンスター達が現実になる)までが一番面白かったです笑

というのもこの作品、見かけによらずバックグラウンドの設定が実はかなりしっかりしています。
前半30分に後半の展開を盛り上げるドラマの種があちらこちらに撒かれていました。
しかし、この作品のダメなところは一度モンスターたちが暴れ出すと、そこまで積み重ねてきたドラマやキャラクターのデヴェロプメントをあっさり捨て去って、どんどんと視覚的に楽しい方に向かっていきます。
あの意味深な設定たちはなんだったのか…。

例えば、ザックと父親の関係。あんなにこれ見よがしに2人の関係を強調しておいて、結局その後何もないんかい!って。


しかしこの映画のツイストはかなり好きでした。
まさか、そうくるかと。
ただクライマックスの見せ方はもっとあったはず。あんなにドラマチックな瞬間をやすやすと凡庸なシーンに仕上げちゃうなんて、逆の意味で監督のすごい才能。ダンカン・ジョーンズの『ミッション:8ミニッツ』を見習ってほしい。

VFXを担当したMPCはやはりいい仕事をする。
Sonyの映画なので当然Sony Imageworksかと思っていた自分としては、いつも以上にいい仕上がりのVFXを見て驚きましたが、クレジットでMPCということが分かって納得しました笑

ただそこまでつまらないわけではないので、友達同士で、子供を連れて、カップルで、ワイワイ観るのにはなかなか楽しい映画だと思います。

ま、僕は大画面でハルストン・セイジのエクストリーム・クロース・アップが観れただけで満足でしたが笑


トレーラー

IMDb            7.3/10
Rotten Tomatoes       71%

日本公開:未定

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