2016/08/11

"Star Trek: Beyond" 『スター・トレック Beyond』

監督:ジャスティン・リン
出演:クリス・パイン、ザッカリー・クイント、サイモン・ペッグ
撮影:ステフェン・F・ウィンドン
音楽:マイケル・ジアッキーノ
122分

夏にぴったりなエンタメ活劇!

エンタープライズ号の乗組員たちはある日、謎の軍隊に襲われる。
この軍隊を率いるクロールはエンタープライズ号が所有するあるものを狙っていた。襲撃に遭い謎の惑星に散り散りとなったエンタープライズ号のクルーたち。はたして彼らはこの星を脱出し、クロールの陰謀を止めることができるのか…?


ハズレが異常に多い今夏、さっと始まり観客を楽しませてさっと終わる、いい意味で夏らしい快作でした。

たしかにSF映画の名作でもある1作目と比べたら薄っぺらく、アクションも大したことありませんが、深刻になりすぎた2作目よりは個人的には好きでした。

まずアクションが観ていて非常に楽しいです。そしてかなり充実しています。
前半のクロールがエンタープライズ号を襲撃するシーンや中盤の大脱出劇。そしてクライマックスのバトルまでほぼノンストップでアクションに次ぐアクションで楽しませてくれます。
さすがジャスティン・リン作品と言ったところか…。

またセットアップが非常にミニマムで地味にそこが高ポイント。
物語の展開が非常に分かりやすくロケーションの移動も非常にうまく考えられているのでそれによってストーリーに波が生まれ、まったく飽きることがありません。そして疲れることもない。

キャラクターたちもしっかりとリスペクトされ、また新キャラたちも非常にライカブル。いいバランスでしたね。

そしてこの作品の一番ユニークだったところはめちゃくちゃSFX(特殊効果)が多かったこと。
こんなバリバリのVFXフィルムなのに昔ながらの手法をうまく取り入れていて、なんだか90年代のブロックバスターSFを観ているようでした。
セットも可能な限り実物を使ってるし、オリジナル(観たことないですが笑)をリスペクトしてか、フルCGではなくメイクアップで作られたキャラも非常に多い。
ただもちろんVFXも素晴らしいです。クロールの部下たちがフルCGだったなんてメイキング見るまで気づきませんでした…笑
というわけで視覚的にすごくバランスの良い作品だったと思います。

ただ個人的に気になってしまったのがカメラ。
動きすぎ、そして傾きすぎ。
まぁカメラに関しては常にアグレッシブなジャスティン・リン作品なのでしょうがないんですが、ちょっと今回それに加えて劇中で重力の中心点まで動く(『インセプション』のJGLのホテルのシーンみたいなのばかり)もんだからもう目が回って…。

そしてこれは良い点としても挙げたのでどっちなんだって感じかもしれませんが、ちょっと軽すぎる。本当にあっさり終わって何も残らないし、観終わったあともまあすぐに他のことに思考が行ってしまったのは事実。

あとスポックとカークの友情がほぼ描かれてなかったのが残念かなぁ。この2人のやりとりが新生スター・トレックの見どころの一つでもあると思うんですが…。

まぁ夏のエンタメ作品として我々が望むものはしっかり出来ていたけど、のちのちに観返すようなことがあるかと聞かれれば、ノーでしょう。

でも観て損ということはないですよ。

トレーラー

IMDb               7.5/10
Rotten Tomatoes           84%
metacritic             68/100

日本公開:2016/10/21

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