2016/08/16

"Pete's Dragon" 『ピートと秘密の友達』

監督:デイビッド・ロウリー
出演:ブライス・ダラス=ハワード、ロバート・レッドフォード、オークス・フェグリー
撮影:ボジャン・バゼリ
音楽:ダニエル・ハート
102分

まあつまらなくはないけど…。

事故により両親を亡くし、森に一人取り残された少年ピート。そんな彼はその森で出会ったエリオットというドラゴンと仲良くなり、共に月日を過ごしていくうちに彼らは強い友情で結ばれる。それから6年後、パークレンジャーであるグレースはピートを見つけ保護するが、その際ドラゴンの存在を知ったグレースの義弟ギャビンはドラゴンを捕獲するためチームを結成し森に入っていく…。


決してつまらなくはないんですが、「すげー」と感心するほどの何かがあるわけではありませんでした。

そもそもお話がシンプルなのでストーリーで楽しめないのはしょうがないですが、はっきり言ってキャラクターもそこまでうまく描けていません。
これは前に書いた『スーサイド・スクワッド』の時のように全く機能していないわけではなく、 むしろ全員のキャラがしっかり描けていたと思います。

ただどうしても焦点を絞れていないというか、誰がメインキャラでどの人物たちの関係がメインのストーリーになるのかが終始ぶらついています。
ピートとエリオットの友情、ピートとグレースの関係、はたまたピートとグレースの娘ナタリーの子供同士の友情などなど、正直いろいろ広げすぎて何がメインのストーリーとなっているのかまったく見えてきません。

というわけで我々観客としては感情移入が非常にしづらく、ドラマの展開に伴う彼らの関係性の変化もほとんど描ききれていません。

そしてストーリーのテンポも終始悪いです。もう良いから早く次いこうっていうシーンがかなり多く、とりわけエリオットが出てくるところは彼を見せたいのは分かりますが、いちいち話の腰を折りまくります。映りすぎて。

ちなみにCGIに関して。Weta Digitalが担当してますが、時間が足りなかったのかいまいち驚きはなく、僕的にはちょっと残念…。
ちなみにメイキングによると同じWetaによるキングコングは100万本の毛がシミュレートされているそうですが、今回のエリオットはなんと2000万本。
レンダリングに1フレーム2日近くかかったそうです笑

Wetaほどの設備がある場所で2日ってことは個人でやるとしたら1年とかかかりそう…笑
ていうかCPU壊れそう…笑

まぁまとめると、非常に良いファミリー映画だと思います。

子供は絶対に楽しめますし、大人もあまりピッキーにならなければ楽しい時間を過ごせるはず。
ちょっと『スター・トレック/Beyond』と似たような感じで、軽すぎなのが一番の難点かな…笑

トレーラー

IMDb               7.7/10
Rotten Tomatoes           88%
metacritic              /100

日本公開:2016/12/23

追記:
2016/08/13 - 邦題、日本公開日変更しました。

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