監督:ウディ・アレン
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、クリステン・スチュワート、ブレイク・ライブリー
撮影:ヴィットリオ・ストラーロ
96分
ウディ・アレン作品ってあんまり得意じゃないけど、本作はなかなか良かった!
行き場を失い、ハリウッドで映画プロデューサーをしている叔父のもとを訪ねたユダヤ系のボビーはそこでアシスタントのボニーと出会う。一目で彼女に恋をしたボビーは彼女と一緒に時間を過ごすうちに彼女への想いを募らせていく。しかし、彼女にはすでに恋人がいることをボビーは知り、意気消沈の日々を送るが…。
ウディ・アレン作品。ちょっと鼻につくしゃれおつ映画な感じがして普段はあまり観ないんですが、ジェシー・アイゼンバーグにクリステン・スチュワート、そしてさらに我らがスティーブ・カレルが出演ということで観てきました。
結論からいうと、けっこう楽しめました!
やはり俳優陣が全員上手い!とりわけジェシー・アイゼンバーグとクリステン・スチュワートのコンビは個人的に大好きなので、前回の超駄作『アメリカン・ウルトラ』で肩すかしにあった分を本作でしっかりカバーしてくれました。
そして本作のクリステン・ステュワートがまぁかわいいのなんのって!
50年代のクラシックさと現代性を併せ持った、なんとも言えない斬新なスタイルの衣装がメインで、彼女はさらにそれをしっかり着こなしています…!というわけでまじで可愛かったです…。ありゃ惚れるわ笑
そして観客にクリステン・ステュワートを惚れさせるのに一役買っているのが、カメラ!なんとなんと今作のDPはあのイタリアの伝説的カメラマン、ヴィットーリオ・ストラーロ!
普段観ないアレン映画を観た理由の一つが実はこれです。
ストラーロ氏といえば、イタリアを代表する巨匠ベルナルド・ベルトルッチが重用したカメラマンで『ラスト・タンゴ・イン・パリ』や『ラストエンペラー』でもタッグを組んでいます。そして知る人ぞ知る伝説的映画『暗殺の森』のカメラを務めた人でもあります。
そんなわけだからもう照明、とりわけ自然光の使い方が素晴らしいのなんのって。とりわけカリフォルニアのシーンは太陽光をふんだんに用いてムードばっちり。
そしてその照明を軸に考えられた色設計も非常に観ていて心地よく、画面を見ているだけでもうっとりします。
さらにおそらくこれは意図してでしょうが、編集のスタイルが50年代の古典的ハリウッド映画のよう。
会話シーンでも切り返しは少なめで、一方が喋りだしても一人のキャラをずっと撮りっぱなしということが非常に多い。まぁこれは良し悪しはあるんですが、ウディ・アレンの狙いだとすれば非常にうまくいっていたと云えるでしょう。
これによって作品のテンポやトーンが明らかに現代の映画にはないものになっています。
まとめると、『それでも恋するバルセロナ』などのおしゃれなだけではない、良質なアレン作品が好きであれば楽しめること間違いないでしょう!
あとクラシック映画好きもあの懐かしのスタイルの再現にワクワクすること間違いなしです!
トレーラー
IMDb 7.1/10
Rotten Tomatoes 70%
metacritic 64/100
日本公開:未定
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