監督:ホイット・スティルマン
出演:ケイト・ベッキンセイル、クロエ・セヴィニー、モーフィッド・クラーク
撮影:リチャード・ヴァン・オーステラウト
音楽:ベンジャミン・エスドラッフォ
92分
ウィットに富んだ大人な映画。
未亡人ながら美しく魅力的なスーザンは家のため、娘と自分にあらたな婚約者を見つけるため、奔走する!
僕にはいまいちハマりませんでしたが、好きな人は好きだと思います。とりわけ結婚に急ぐ女性やイギリスの時代物が好きな人にはたまらないのではないかな、と。
30過ぎた女性が結婚観などについて語り、「あの人はハンサムだ」とか「あの人の家は由緒正しいから結婚するにはもってこいだ」とか、そういう話をしているのがこの映画の全てなんです。
ただそんな時代遅れな価値観、世間体のもとで成り立っている映画にもかかわらず現代の我々が観ても楽しめる内容になっているのが、素直にすごいなと思います。
監督・脚本を担当したホイット・スティルマンは大真面目に上に書いたことをキャラクターに話させるのではなく、しっかりユーモアを交え時に滑稽に描いているので、観ている我々も肩の力を抜いて観ることができます。
これが今作品の一番評価できる点。
正直この作品が扱っている題材に僕は1ミリも興味を抱かなかったですが、それなりに楽しんで観ることが出来たので、作風と演出が良かったんだと思います。
そして主演のケイト・ベッキンセイル。とてもいい演技をしていました。いい具合にビッチになりすぎない(観客に嫌われない程度の)ビッチ演技で、こんな役もできるんだなと少し驚きました。
まとめると、まぁ上にも書いた通り僕にはハマりませんでしたが、イギリスの時代物やジェイン・オースティンのファン、そして女性たちが結婚や人生についておしゃべりする作品が好きな人は楽しめると思います。
トレーラー
IMDb 7.4/10
Rotten Tomatoes 99%
metacritic 87/100
日本公開:未定
ーーーーーーーーー予習したいあなたにおすすめーーーーーーー
"Lady Susan"
原作本。日本語版は見つけられませんでした…。
『プライドと偏見』/『高慢と偏見』
ジェイン・オースティンの代表作と言えば、これかな。
ジェイン・オースティン作品
『つぐない』
本作と関係ないですが、イギリス文学の映画化の最高傑作はやはりこれ。
『アンダー・ワールド』
ケイト・ベッキンセイルの出世作。
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