2015/08/22

"The Man from U.N.C.L.E." 『コードネーム U.N.C.L.E.』

監督:ガイ・リッチー
出演:ヘンリー・カヴィル、アーミー・ハマー、アリシア・ヴィカンダー
撮影:ジョン・マシソン
音楽:ダニエル・ペンバートン
116分

ガイ・リッチーが(少しだけ)戻ってきた!

CIAのエージェント、ナポレオン・ソロはひょんなことからKGBのスパイ、イリヤ・クリヤキンと手を組むことに…。彼らは核兵器によるテロを阻止するため、イタリアへ乗り込むのだが…。



日本で『0011ナポレオン・ソロ』が放送されていた当時、自分は生まれていなかったので、特にこのリメイクに思い入れがあるわけでもないですが、この作品は今の人が観ても充分に楽しめると思います。

何事もクールで器用に物事をこなすアメリカのスパイ、ナポレオン・ソロと堅物で愛国心に溢れる不器用なロシアのスパイ、イリヤの2人のやりとりはバディ・ムービーとしてしっかり成り立っていますし、そこに謎の美女ガビーが加わりストーリーは先の読めない展開になっていきます。

正直、この手の映画にストーリーがどうのこうのというのは期待してもしょうがないんですが、ゆるい話なりに丁寧に作られていたと思います。時計のくだりなんかも、こういう反復の巧さはさすがガイ・リッチーだなと。
そしてやはりガイ・リッチー映画だけあって、見せ方もいつも通り上手いです。何気ないシーンでもスタイリッシュであることを忘れず、視覚的に決して飽きさせません。お得意の時系列入れ替えのシーンもしっかりあります。(正直、今回はあんまりうまく機能してないですが笑)

ただ、正直今回ミス・ディレクションが多かったかな。例えば、ボートのシーンなんかはもっと笑えてもいいはずなのに、いきなりすぎてこれが笑っていいシーンなのかどうか迷ってしまった。いつもつまらないことにも大きな声で笑うアメリカ人ですら笑っていなかったのは、分かりづらい何よりの証拠。


キャストについてですが、ヘンリー・カヴィルはナポレオン・ソロ役にバッチリはまってました。いつも飄々としているけど、ちゃっかりやることはやっていて美味しいところはもっていく。ジェームズ・ボンドほどダンディではなく、そして抜けているところもある。バリバリのスパイだけれども冷徹になりきれない感じがヘンリー・カヴィルの雰囲気に合っていました。

アーミー・ハマーは正直この役には合ってなかったような気がするけど、ヘンリー・カヴィルとの掛け合いはなかなか良かった。キャラの設定をもうちょっと現代風にすればもっと良かったかも…。ちょっとロシアのステレオタイプに頼りすぎかな…。

観なかったからといって損するわけではありませんが、観たら充分楽しめる映画であることは間違いないです。劇中のセリフにもありますが、Nicely Done!な映画だと思います。(まぁ劇中では皮肉の意味で使われていましたが…)

ガイ・リッチーは最近では初期のころの勢いがなくなり、一般に評価されている『シャーロック・ホームズ』シリーズもまったく好きではない自分としてはちょっと見放しかけた人でしたが、この作品でちょっと彼らしさが戻ってきてくれて安心しました。
ただ次回作がキング・アーサーの話だそうで、まぁちょっと彼らしくない題材なので不安はありますが、首を長くして待つとしますか…。


トレーラー

IMDb        7.6/10
Rotten Tomatoes    66%

日本公開:2015/11/14

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