監督:ニマ・ヌリザデ
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、クリステン・スチュアート、トファー・グレイス
撮影:マイケル・ボンヴィレイン
音楽:マーセロ・ザーヴォス
95分
何これ、全然ダメ…。
マイクとフィービーのカップルは質素ながらも幸せな同棲生活を送り、マイクはフィービーヘのプロポーズのタイミングをうかがっていた。そんなある日、彼は勤務先のコンビニで謎の男たちに襲われるが、超人的な能力によって彼らを簡単に蹴散らしてしまう。その後も次々とマイクの命を狙う男たちが現れる。果たしてマイクは何者なのか…?
いいキャスト、いいセッティング。この2つが揃っているのにどうしてこうなった…?
まず喋りすぎだし、アクションシークエンスが少なすぎる。
95分の映画なのに90分は喋ってる。しかも5分前にしたのと同じやりとりをしてる…。
ストーリーの進行も全部セリフ。こんな脚本、中学生でも書ける。
今回脚本を手がけたのはマックス・ランディスというジョン・ランディスの息子であり、『クロニクル』をジョシュ・トランクと一緒に世に送り出した人物。まぁ、親の七光りだったのが今回ので分かりました。
おまけに明かされる真実ももう全部クリシェ。そうなったらどう見せるかが勝負だけど、ストーリーの展開の仕方が下手くそすぎて全然興味をそそられない。こんなにつまらなく語れる映画があることに驚き。
監督のニマ・ヌリザデは前作『プロジェクトX』は未見だけど、もう映画撮らないでいいと思う。脚本はダメダメながらもセットアップはそれなりに出来ていたので、監督の力量しだいで上手く転ぶ可能性はあったはず。それをこの人はさらに悪くした。
コメディの要素をほったらかしにしておきながら、一番腹立たしかったのが見どころのアクションが雑だったこと。ここが上手く出来てればつまらないなりに楽しめる映画になったけど、まるでダメ。学生の映画を観ているみたいだった。ひどすぎ。
ジェシー・アイゼンバーグ、クリステン・スチュアート、どちらも好きな役者だし、2人の共演は結構画面に映えるので期待してたんですが…。映画自体が救いようがなさすぎて、観ていて可哀想でした。
まぁ題材的に日本公開はないと思いますが、公開されても観に行ってはいけません。
普段映画に対してここまで言うことはあまりないですが、 へっぽこ監督と才能のない脚本家に振り回された2人の素晴らしい役者をみていると、この映画の良かったところを探す気になどなれません。
強いて言うなら、最後のエンドロールのアニメーションは良かった。それだけ。
トレーラー
IMDb 6.5/10
Rotten Tomatoes 45%
日本公開:2016/01/23
2015/10/06 -邦題、日本公開日変更しました。
『プロジェクトX』
監督ニマ・ヌリザデ。まぁ僕も未見ですが、おさらいしたい方はぜひ。
『ソーシャル・ネットワーク』
やっぱりジェシー・アイゼンバーグといえばこれ。何度観てもいいよなぁ。
『クロニクル』
本作の脚本家マックス・ランディスが脚本を手がけた超能力ティーンSF。この手の規模、作風にしてはすごく良く出来ていて劇場で衝撃を受けたのを覚えている。
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