監督:ジェームズ・ワン
出演:ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ミシェル・ロドリゲス、ジェイソン・ステイサム
撮影:マーク・スパイサー、スティーブン・F・ウィンドン
音楽:ブライアン・タイラー
137分
6でルーク・エヴァンスが演じたオーウェン・ショウの兄貴、デッカード(演じるはジェイソン・ステイサム)が復讐のためにドミニクたちを狙うという話。
まぁそれだけじゃあ話がもたないということで、マクガフィンとして世界中のカメラにアクセスできるというスーパーソフトウェア、通称「神の目」をゲットしそれを使ってイアンを探し出そうというのがドミニクたちの目的。
でもストーリーなんてあってないようなものですから、そんなに気にしなくて平気かと。
今回から監督が、3〜6までを手がけたジャスティン・リンから『SAW』を世に送り出しその後もホラーでばんばん当てまくっている売れっ子ジェームズ・ワンにバトンタッチ。
というわけで少しテイストが変わっている。ジャスティン・リンのアクションは組み立て重視なところがあっていわゆるクロス・カッティングの見せ方なんかは本当に上手い。リンに比べてジェームズ・ワンのほうはどちらかというと決め画に重点を置いている感じ。まぁそれもめちゃくちゃかっこいいから良いんですけどね!
それにしてもアクションがやっぱりすごかった!
車でスカイダイビングとか、落下寸前のバスの上を走るとか、ドバイの高層ビルを車で飛び移るとか。てかすごく不満なんですが、このすごい見せ場のシーンの数々、トレーラーで見せないでほしかった…!
まぁとにかくこれらのスタントは本当に素晴らしいし、撮り方も組み立て方も見事の一言。
アクションで不満があるとすれば、我らがドゥエイン・"ザ・ロック"・ジョンソンの見せ場が少ないこと!もっとあの巨体が暴れ回るのを大画面で観たかったなぁ…!まぁ彼にはこのあと"San Andreas"が控えてるから、そこで大いに魅せてもらいましょう!
ここから少しネタバレ。
というわけで誰もが気になる、ブライアン=ポール・ウォーカーとの別れ。
いったいどういう風にファンが納得するようこの悲劇をこの作品に落とし込むか…。
もうねこのエピローグ、すごく胸がいっぱいになりました。
ワイルドスピードシリーズのファンにとってこんなに悲しい事実はないのだけれども、そんな悲しみを見事に乗り越え、ポールに最高の餞をおくりこのブライアンというキャラは引退しました。
このシリーズも5作目からようやく波に乗り出して、これからどんどん盛り上がっていくはず。そんな時期で突然いなくなっちゃうなんて!
ふだん感傷的になることなんてほとんどない自分でも、この演出にはやられました。
画面に映ってるのはCGIでも、彼のソウルが確実にそこにあるのが感じられ、映画終わってもう数日たってますが、今でも彼の笑顔を思い出してしまいます。
おまけにメンバーで唯一の日本車好きってのがまたもう…。今回もしっかりとGT-RとSUBARU(車詳しくないのでどの車種か分かりませんでした笑)に乗ってました。
そして最後のシーンでヴィン・ディーゼルとポール・ウォーカーが乗っていた車はなんとシリーズ1作目で乗っていたものと同じやつ!!憎い演出!
シリーズの草創期から中心にいた人がいなくなってしまった今、果たしてこのシリーズはどこに向かうのか。不安を感じつつも、この7を観て改めてこれから彼らの向かう先が楽しみになりました。
R.I.P. Paul
トレーラー
IMDb 8.1/10
Rotten Tomatoes 82%
日本公開:2015/04/17
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