監督:ニール・ブロムカンプ
キャスト:シャルト・コプリー、デヴ・パテル、ヒュー・ジャックマン、シガニー・ウィーバー
撮影:トレント・オパロフ
音楽:ハンス・ジマー
120分
人には勧めない。
なんだろう、今回は多分ストリートチルドレン(っていうのかな?)の問題を組み込んだんだろうけど、ちょっとチャッピーに対して酷い仕打ちが多すぎ…。
『第9地区』ではアパルトヘイトを自虐的なブラックユーモアの要素も含んで描いて、上手くエンターテインメントに昇華してたけど、今回はねぇ…笑えない。
そして映画的に問題なのがキャスト。まったく良い科学反応を起こせてない。
ヒュー・ジャックマンはだいぶやる気が空回りしてたし(彼が悪いのではなくただ単純に世界観と合ってなかった)、デヴ・パテルのキャラこそシャルト・コプリーが演るべきだった。
そして一番気になったのがDie Antwoord。
ちょっとフィーチャーし過ぎ。酷い。全然映画になじんでない。
むしろ彼らの世界観まで組み込もうとしてるからそのむりやり感が映画をちぐはぐにしている。いいアーティストなのは認めるけど、彼らをこの映画に使うべきじゃなかった。
とまぁいろいろ書いたけど、実は自分がこの映画を嫌いになれない理由が2つある。
まずはとんでもなく素晴らしいCGI。
ニール・ブロムカンプと言えば、大傑作SF映画『第9地区』の生みの親で有名ですが、今回のCGIは年に1、2本あるかないかの本当に素晴らしい出来。
特にチャッピーに関してはCGで作られたものだということを忘れます。マジで。実際にマシン作って動かしてるのかと観てる最中思ってました。
そしてハンス・ジマーの音楽。
この人の音楽は本当にサイバー系の映画にマッチする。懐かしさと新しさが共存していて、(良いのか悪いのか...)音楽だけで世界観が構築されます!
観なくても損はしないですが、まぁ意外と楽しめる人は楽しめる映画…かな。
トレーラー
IMDb 7.3/10
Rotten Tomatoes 31%
日本公開:2015/05/23
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