『ラッシュ/プライドと友情』を鑑賞。
監督:ロン・ハワード 出演:クリス・ヘムズワース、ダニエル・ブリュール、オリヴィア・ワイルド 2013年/アメリカ、ドイツ、イギリス/123分/原題:Rush |
100点!!素晴らしい!!
F1全盛期、サーキットを賑わせる2人の男がいた。ジェームズ・ハントとニキ・ラウダ。彼らは互いに衝突を繰り返しながら、お互いをライバルとして認識していく。果たしてどちらがシーズンを制するのか…。
正直言いましょう、なめてました。よくある伝記っぽい話を堅実で知られる監督ロン・ハワードが映画化するなんて、どう転んでも凡作に落ち着くんだろうな、と。
ごめんなさい!
男たちのアツい生き様が描かれ、鑑賞中ずっと拳を握り続けました。
上手いのがあくまで2人だけにフォーカスしていることと、そのうえでどちらか1人に主軸を置かないでいる点。
ハントは夢追人で自由人。一方のラウダは計算高く、レースも人生も緻密に設計している。
この水と油のように分かりやすく正反対な人物描写をどちらも不足させずに描くなんて、よっぽどドラマの構造を理解していないと不可能です。
それをロン・ハワードはやってのけたんだから、素晴らしいですよ。
ちなみにもうひとつこの作品にはディスアドバンテージがあって、それは予算がたったの3800万ドルぽっきりということ。昨今、予算1億ドルが標準になりつつあるハリウッドでこの破格は何ですか!
そしてこの低予算映画に華を添えた立役者は間違いなくこの人、アンソニー・ドッド・マントル。彼の生み出す変幻自在のカメラワークは1カット1カットが新鮮に見え、むしろ低予算という逆境をアドバンテージに転換している。これぞプロフェッショナル!
Imdbより |
しかもレンズもまぁ小さいこと…。
こんなの普通の、しかもこの規模のハリウッド映画だったらまずあり得ないですよ。
きっとこの映画、いろいろな困難があったことでしょう。この映画に携わった全てのキャスト、スタッフに賛辞を贈ります。
素晴らしい映画をありがとう!
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