『アメリカン・ハッスル』を鑑賞
監督・脚本:デヴィッド・O・ラッセル 出演:クリスチャン・ベール、ブラッドリー・クーパー、エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、ジェニファー・ローレンス 2013年/アメリカ/138分/原題 : American Hustle |
85点!
詐欺師を巻き込んだFBIのとんでもない作戦が今始まる…。
はっきり言ってこのキャストが顔を揃えているというだけで観に行かないという選択肢は考えられません。
おまけに監督はここ最近良作ばかり生み出しているデヴィッド・O・ラッセル。
この人、現代で唯一、古典的ハリウッド映画の系譜を正統に受け継いでいる人物であると改めて思い知らされましたね。
バットマンの彼と違うのは言わずもがなだが、ラッセル監督の傑作『ザ・ファイター』(2010年/The Fighter)で見せた変身ともまるで違う。ハゲなのは同じだが、前回はガリガリで気性の荒い役だったのに対し、今回は落ち着き払った貫禄のあるデブである。
眼鏡の直し方一つ取ってもこの人物がいかに神経質に生きてきたかが感じ取れる。
やはりこの男、世界一信用出来るアクターである。
やはりこの男、世界一信用出来るアクターである。
そしてブラッドリー・クーパー。
うさんくさすぎるわ…ww
FBIのくせに手柄とエイミー・アダムスをモノにしようと必死になり、周りが見えなくなるというちょっとドジな役どころ。周りにこんな人が1人でもいたら迷惑きわまりないです、マジで。
FBIのくせに手柄とエイミー・アダムスをモノにしようと必死になり、周りが見えなくなるというちょっとドジな役どころ。周りにこんな人が1人でもいたら迷惑きわまりないです、マジで。
それでもどこか憎めないのはクーパーの少年性というか、どこか無邪気なところが感じられるからですよねぇ。
ちなみに監督はクーパーに自身の神経質なヒステリックさを投影した役を与えることが多いように思います。前作の『世界にひとつのプレイブック』(2012年/Silver Linings Playbook)のパットも精神病院出たての危ない奴でしたね。
ちなみに監督はクーパーに自身の神経質なヒステリックさを投影した役を与えることが多いように思います。前作の『世界にひとつのプレイブック』(2012年/Silver Linings Playbook)のパットも精神病院出たての危ない奴でしたね。
ヒロインその1、エイミー・アダムス
個人的にかなり好きな女優さんですが、ラッセル監督の映画ではヨゴレ役が多い。
『ザ・ファイター』の時の場末のバーのバーテンダー(?)は衝撃的でした。しかしあまりイメージを壊してほしくなかった反面、そこまでやるんだみたいな女優魂を発揮してくれるのがラッセル作品でもあります。
今回も振り回し振り回され、一番葛藤の多い役だったと思います。役得ってやつですね。
ヒロインその2、ジェニファー・ローレンス
個人的にかなり好きな女優さんですが、ラッセル監督の映画ではヨゴレ役が多い。
『ザ・ファイター』の時の場末のバーのバーテンダー(?)は衝撃的でした。しかしあまりイメージを壊してほしくなかった反面、そこまでやるんだみたいな女優魂を発揮してくれるのがラッセル作品でもあります。
今回も振り回し振り回され、一番葛藤の多い役だったと思います。役得ってやつですね。
ヒロインその2、ジェニファー・ローレンス
正直、貫禄ありすぎて同じ1990年生まれとは思えません。
おまけに演技も抜群に巧い。これだけ強者曲者がそろってたら萎縮しそうだが、そんなことお構いなしに、俺たちのベールを弄びやがる。くー、惚れちまうぜ!
おまけに演技も抜群に巧い。これだけ強者曲者がそろってたら萎縮しそうだが、そんなことお構いなしに、俺たちのベールを弄びやがる。くー、惚れちまうぜ!
彼女が演じたロゼリンは、よくよく考えるとこの映画中で最も魅力的かつ印象に残るキャラでしたね。これからも応援するぜ!ジェニファー!
最後にジェレミー・レナー
ここ最近いい作品に恵まれなかった彼ですが、復活してくれてうれしいです。
これまではキャスリン・ビグロー監督の『ハート・ロッカー』(2009年/The Hurt Locker)やベン・アフレック監督の『ザ・タウン』(2010年/The Town)のようなシブい役で輝きを見せていましたが、以外とこういう役もいけるんですね!
政治家にしては珍しく、街とその住民のためなら身を削ってでも…という素晴らしい信念と理想の持ち主カーマイン・ポリート。なんというか、ジェレミー・レナーの身体に染み付いた苦労と哀愁のオーラがしっくりくる役どころです。
これだけの名優がそろった138分。最初にも書きましたが、見逃す手はありません!
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