2014/03/29

『それでも夜は明ける』


『それでも夜は明ける』を鑑賞。

・あらすじ
ニューヨークで音楽家として暮らすソロモンはある日騙され、奴隷としてニューオーリンズへ売り飛ばされてしまう。そこでソロモンを待ち構えていたのは過酷な労働と壮絶な差別だった。


・トレーラー


・評価


ストーリー:★☆☆☆☆
キャスト :★★☆☆☆
差別度  :★★★★☆

65点!


まぁ分かります。分かりますよ。
ただね、自分は好きじゃないです、この映画。


系統的には公開中の『ダラス・バイヤーズ・クラブ』と同じような実録ものなんですが、『ダラス〜』の時には思わなかった感想として「正直見せ方他にあるだろう」っていうのが正直なところです。

たしかに差別の描写は観ていてすごくツラいです。理不尽すぎて鑑賞中怒りが込み上げてきます。が、それしか描いてないので終わった後、すごく空っぽな作品だと気づきます。


またこのスティーブ・マックィーンて人の演出が個人的に苦手・・・。
各所で話題になっている首つり長回しもちょっと狙いすぎな気がして、本来なら抱くべき感情を汲み損ねてしまいました。
こういう風に狙い過ぎな描写が結構多く、ひねくれ者な自分には合いませんでしたね。
またフラッシュバックのタイミングも意味不明。
ファスベンダーの熱演もこの作品のトーンだとなんだか浮いて見えるし…。


ちなみに人種差別でもなんでもなく、オスカーを獲得したルピタ・ニョンゴが演じたパッツィーというキャラは唯一、人間的にむかつくし、虐げれられて当然とも一瞬思ってしまうほど人間味に溢れていてよかった。

こういう人物が映画で言う「キャラクター」であって、結局虐げられ、虐げるだけの人々を観ていても映画的に面白いことなどこれっぽっちもない。
この映画で唯一学んだことだ。


この映画もきっと何年後かに「最も過大評価されているオスカー受賞作」の仲間入りをしているに違いない。2012年時点ではこちら↓

http://eiga.com/news/20120304/3/








0 件のコメント:

コメントを投稿