監督:ミラ・ナイール
出演:デイビッド・オィエロウォ、ルピタ・ニョンゴ、マディナ、ナルワンガ
撮影:ショーン・ボビット
音楽:アレックス・ヘッフェス
124分
めちゃくちゃ良かったです!
ウガンダのスラムで暮らすフィオナはある日チェスの存在を知り、プレイしていくうちにその才能をどんどんと開花させていくが…。
素晴らしいです。
何が?
デイビッド・オイェロウォが!この人、なんと力強い演技をするんでしょう!
はっきり言ってダイアローグにこんなにも説得力と真実味を込めて演技できる俳優は他にいないでしょう。それぐらいもう圧巻の演技を披露。
ただ語りかけているだけなのに、他のキャラクターは不自然なぐらいに彼の話を聞いてしまう。しかし、それが全く不自然でなく、むしろ聞かないほうがおかしいぐらい彼の口から出てくる単語ひとつひとつに耳を傾けてしまうんです。僕も鑑賞中ずっとそんな感じでした。
そしてルピタ・ニョンゴも負けじとフィオナの母親役を熱演。
物語はよくあるスポ根アンダードッグものなんですが、まさか俳優の演技次第でこんなにもよくなるのかと終始驚きっぱなしでした。
またショーン・ボビットが手がけた撮影も混沌していながら美しく、とりわけ映画中盤、スラムの子どもたちがチェスの試合のため街の大学に行くシーンがあるのですが、その敷地内に子どもたちが足を踏み入れた際に挿入されるシルエットのショットの美しさ、そしてこのミニマルな構図で撮られたショットに含まれたその情報量の多さ。間違いなくこれは今年最も忘れられないショットとなるでしょう。
とまぁ正直この映画は僕にとってサプライズ尽くしでした。
まとめると、僕的には必見の作品だと思います。
僕はよくまとめで俳優陣の演技がいいと書きますが、はっきり言ってこの作品は桁違いです。とりわけデイビッド・オイェロウォとルピタ・ニョンゴの2人。映画ファンならこの2人のもはや映画の奇跡とも呼べる名演を見逃す手はありません。
トレーラー
Rotten Tomatoes 91%
metacritic 73/100
日本公開:未定
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