監督:ジョン・ファヴロー
出演:スカーレット・ヨハンソン、イドリス・エルバ、クリストファー・ウォーケン
撮影:ビル・ポープ
音楽:ジョン・デブニー
106分
ジョン・ファブロー、やっぱだめや…。
ジャングルで狼に育てられた少年モウグリ。
彼はある出来事をきっかけに育ての親である狼たちの住処を去り、人間のもとへ帰らざるを得なくなる。しかしその道中には数多くの危険が彼を待ち構えていた…。
楽しめるけど、つまらないです!
この映画、なぜこんなに評価されているのかさっぱり分かりません。
まずストーリーがひどい。
なにこれ?いったい全体いつ脚本が書かれたのか分からないぐらい時代性がなく、驚きも新鮮味も、そして感動もない。
カビの生えた脚本を現代の最新テクノロジーで映像化したらこうなりますって感じ。
そもそもこの映画のゴールが初めから終わりまで不透明すぎて、緊張感もメリハリもない。そんなストーリーだから感情移入もできっこない。
そして演出もお粗末。
いったい全体何回、音楽が消えてフレーム外からキャラが「わっ!」と出てくるチープ極まりない演出を恥ずかしげもなくやってたことか。
知る限り少なくとも3回はこれをやってた。本当に勘弁してほしい。アマチュアかよ…。
この映画の脚本、演出、ストーリー、キャラクターすべてを言い表すのにぴったりの言葉があります。それが「クリシェ」。
そう、この映画すべてがクリシェで出来上がってます。
これが僕が最初に「つまらない」と書いた理由。もう僕はこのクリシェの乱れ打ちに耐えられませんでした。
いったい全体どうやったら高いお金をもらって雇われてる監督や脚本家がこんなに面白みのない話を作れる、そして語れるのか??
良かったところはやはり映像ですかね。これは確かに良くできてます。
ただ正直それですべてがチャラになるかと言われると断固ノー。それほどではない。ていうかそこまで褒める人の目を疑います。
本当に素晴らしい映像は『ゼロ・グラビティ』や『猿の惑星/新世紀』のようなことをいうのです。おまけにこれらは他の部分もしっかりしていましたし。
そもそもジャングルとか全部CGでやる必要あった??
見せ場が他にないからCGにその役割をさせてるだけな気がする。ちょうど2000年代にただCGを見せたいがためだけの映画が流行りましたけど、そんな感じの映画。
なんかCGを勉強してる人間が言うべきではない言葉ですが、映画(というか物語全般)で大事なのはストーリーとキャラクターですからね。
そんな幼稚園児でも分かる原則をまるで無視して、チャチい演出としょぼいストーリーとまるで操り人形なキャラクターたちをめちゃくちゃにすごいCG技術でカバーしたまるで空っぽな作品でした。
観てもまぁ楽しめますけど、僕はこの作品過大評価されてると感じます。
トレーラー
IMDb 7.9/10
Rotten Tomatoes 95%
metacritic 77/100
日本公開:2016/08/11
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