2016/10/03

"Storks" 『コウノトリ大作戦!』

監督:ニコラス・ストーラー、ダグ・スウィートランド
出演:アンディ・サンバーグ、ケイティ・クラウン、ケルシー・グラマー
撮影:サイモン・ダンスドン
音楽:ジェフ・ダナ、マイケル・ダナ
89分

いや~、良かったです。マジで。

コウノトリは赤ちゃんの配達を止め、一般の配達業に勤しむ日々。そんな中、出世頭のジュニアは孤児のチューリップが誤って引き受けた赤ちゃんの配達を受け持つことになるが…。


最高でした。

まず設定がすごく良い。
コウノトリが赤ちゃんではなくパッケージを配達するようになったらどうなるか、という「What if」の精神をうまくお話にまとめ、しっかり映像化していたことに驚き。

またジョークも外れももちろん多いんですが、概ね笑えるものが多くそれにもびっくり。
ただ!笑えるものはトレーラーで出てるものが多いのでトレーラー未見の方は是非見ずに劇場に直行してください!笑

そしてこの作品の一番のサプライズだったのが、ポリッシュ度の高さ。
こんなにジョーク満載でくだらない作品なのに最後の不意打ちに思わず胸から熱いものがこみ上げ、目からは汗が…笑

本作は「ネイボアーズ」シリーズを手掛けたニコラス・ストーラーの長編アニメーション初監督作品になるのですが、その共同監督として招かれたのが、ピクサーの元アニメーターであるダグ・スウィートランド。うむ、納得!
話がかなりしっかりしていて、観客にドキドキワクワクを提供することを忘れず、ひたすら楽しませようとしていたその誠実な姿勢が僕的にはすごく好印象でした。

またプロデューサーを務めたのが今若手で一番ホットなコンビといえばこの2人なフィル・ロードとクリス・ミラー。

なんというかこういうクリエイターの人選からもこの作品を良くしようという思いが伝わってきます。なんですかね、面白い作品を何としてでも作ってやるぞという必死さとでもいいましょうか。


また声優陣もかなりいいとこ揃い。

主役のジュニアに僕が敬愛してやまないコメディアン、アンディ・サンバーグ。やっぱ最高です、この人。

そしてちょい役ですが狼の声を演じたキー&ピールことキーガン・マイケル・キーとジョーダン・ピールの2人。この2人も素晴らしかったなぁ…。なんで声だけであんなに面白おかしく出来るんだろうか…?笑
ちなみにこのウルフパックと呼ばれてる狼たちが本当にいいんですよ。なんかもうやってることがめちゃくちゃすぎて、好きですわ笑


そしてケルシー・グラマーが演じたええ声が自慢のボス、ハンターや「ブロー」ぐらいしかほとんど何言っているのか聞き取れなかったトーディー 。
なんというかキャラクター全員にクリエイターたちの愛が注ぎ込まれてるのが画面からひしひしと伝わって、もうなんだかすごく幸せなものを見ている気持ちになれました。

まさしくこの作品で描かれてる赤ん坊のような、クリエイターたちの愛情をたっぷり受けて、届けられた素晴らしい作品でしたね。

そして色使いも非常によく、ソニーの作品とは思えないぐらいカラースキームがカラフルかつ非常に心地よかったです。画面作りへのアーティストたちの努力もしっかり伝わりました!

まとめると、かなり必見です

おそらくこの映画を期待して観に行くなんて好きものはいないと思うので(笑)、期待以上に楽しい時間を過ごせることを約束します。

I agree, I agree, I agree, I agree!

トレーラー

IMDb          7.3/10
Rotten Tomatoes      62%
metacritic        56/100

日本公開:2016/11/03

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