2016/02/04

"The Diary of a Teenage Girl" 『ザ・ダイアリー・オブ・ア・ティーンエイジ・ガール(原題)』

監督:マリエル・ヘラー
出演:ベル・ポウリー、アレクサンダー・スカルスガルド、クリステン・ウィッグ
撮影:ブランドン・トロスト
音楽:ネイト・ヘラー
102分

全体的に良い作りだけど、ちょっとセックスの話に執着しすぎかな…。

性に関心の強い女子高生のミニーはある日、母親の現在の恋人モンローに貞操を捧げる。そしてその日を境に性への欲求がどんどん強くなり、彼女の頭からセックスのことが離れなくなる。それと同時にモンローへの思いも強くなり、母親と彼の関係との間で苦しみ始める。


まぁ分かりますよ。
たしかにこれまでティーンの女の子の性の目覚めについて、ここまで赤裸々に描いた映画はなかったんじゃないでしょうか。
そういう意味でこの作品はとてもオリジナルですし(原作はグラフィック・ノベルですが)、興味深い映画ではありました。

が、やはりずっとセックスのことを考えてる女の子の話だけで100分は辛い…。

トレーラーとかポスターの感じからもっと青春するのかと思ってたんですが、まったく真逆。とにかくドロドロ。とにかくセックスのことばかりで爽やか要素は皆無。

ということもあって、主人公の女の子への共感がとてつもなくしづらい。少なくとも僕にとっては。
劇中でも「色情狂」みたいな意味の単語がしばしば出てくるのですが、まさしくそうにしか思えない…。

ただ作品の雰囲気はとてつもなくいい!
70年代のサンフランシスコを舞台にしており、今現在僕が住んでいるので分かるのですが、この映画の登場人物のようないわゆるヒッピー文化が今でも根付いているので、その描写がとてつもなくリアルに感じられます。
サンフランシスコにならこういう女の子とその家族がいそう。


まとめると、インディペンデント映画としてはよくできてる方だと思います。
性に目覚めた女の子の成長物語という作品の狙いからは外れず、うまく仕上げてあるので、まぁそういう映画だと思って見れば損することはないでしょう。
ただ本当にちょっとうんざりするぐらいずっとセックスの話なので、気をつけて笑

トレーラー

IMDb           7.1/10
Rotten Tomatoes       94% 
metacritic         87/100

日本公開:未定

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